2010年6月8日(火) 19:00 浜離宮朝日ホール
出演者
内容
田部京子の磨き抜かれた詩情が光るシューマン・シリーズの第6章。シューマンとショパンの生誕200年に贈るプログラム!
シューマン: クライスレリアーナ op.16 ショパン: バラード第1番ト短調 op.23/第2番ヘ長調 op.38 ノクターン第13番ハ短調op.48-1/第14番嬰ヘ短調op.48-2 ポロネーズ第7番変イ長調op.61「幻想」
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田部京子さんからのメッセージ
「シューマン・プラス」と銘打ったこのシリーズ公演の構想段階から、シューマン200歳の誕生日にあたる2010年6月8日には、彼の代表作であり強く惹かれる作品『クライスレリアーナ』をぜひ弾きたいと思ってきました。 いよいよこのシリーズのクライマックスを迎えるという感じです。 クララとの結婚への夢と、叶わないことへの不安を抱えていた時期に作曲された『クライスレリアーナ』は、情熱やあせり、憂い、優しさ、あこがれなど、いろいろな感情が8曲の中につまっていて、それらが集まってひとつの世界観を表現するという、まさにシューマンらしい作品です。 シューマンはこの曲を、天才と評価し敬愛していたショパンに献呈しました。 同い年のショパンは、シューマンに返礼として、今回も演奏するバラードの2番を贈りました。不安定な精神性を感じさせるシューマンの音楽に対し、ショパンの作品は洗練され、完成度の高さを感じます。たとえ小品でもその世界は完結します。ピアノ音楽の美を表現するという意味でも天才だったと思います。 どこかしら欠如を感じさせながらファンタジー溢れるシューマンと、気品と均整のとれた美への鋭い感覚を持ち合わせたショパンは、互いに決して表現し得ないそれぞれの音楽世界を築き、ロマン派という一時代の確立に貢献したのだと思います。 それぞれの魅力が凝縮した作品を、この記念すべき特別なひとときに味わっていただけたらと思います。