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2018年1月10日

マドリガーレが大流行したきっかけ

来年4月13日浜離宮朝日ホールに開催するラ・フォンテヴェルデの定期演奏会では、モンテヴェルディが生涯をかけて取り組んだ世俗音楽「マドリガーレ」を取り上げます。
ここではラ・フォンテヴェルデ主宰の鈴木美登里さんにマドリガーレの発祥について、ルネサンス期~バロック期の音楽について伺いました。

 

前回、マドリガーレは「詩と音楽」の融合だとお話いただきました。そもそもマドリガーレとはどんな音楽で、なぜヨーロッパで大流行したのでしょうか。

14世紀まではヨーロッパの公用語はラテン語でしが、フランチェスコ・ペトラルカによって初めて「俗語詩篇」というものが世に出されました。この俗語というのは今のイタリア語の前身になるものです。
ルネサンス期にペトラルカの詩が再び流行したのをきっかけに、その詩が音楽となって世に広まりました。その後トルクァート・タッソやジョヴァンニ・バッティスタ・グァリーニなどの優れた詩人たちが人気を博し、彼らの詩を題材に、当時のほとんどの作曲家たちが曲を作りました。こうしてマドリガーレが一気に世に流行したのです。

 

マドリガーレはルネサンスから初期バロックにかけて数多く作曲されたようですが、そのスタイルに変遷はあるのでしょうか。

音楽史の中ではルネサンス期からバロック期に音楽は大きく変化しました。簡単に言うと、それまで「旋律中心」だった音楽が「和声中心」の楽曲へと移行していったのです。
マドリガーレも作曲された時代によって少しスタイルが変化します。
初期のマドリガーレ(1520年ころ)は4声のものが多く、歌詞の内容も単純で、音楽は軽快なものが中心でした。中期から後期(1580年ころ)になると、文学的に優れた詩に音楽が付けられる傾向が強くなり、編成も5声や6声のものが中心になってきます。

 
今回の演奏会ではモンテヴェルディ後期の作品を中心に選曲、幾重にも重なる見事なハーモニーをぜひお楽しみください。

(写真提供:宗次ホール)

 

 

★インタビュー①「モンテヴェルディ マドリガーレの聴きどころ」

★インタビュー③「マドリガーレの楽しみ方」

 

公演詳細はこちら。ラ・フォンテヴェルデ「モンテヴェルディ:マドリガーレ集全曲演奏シリーズ」4月13日(金)午後7時開演