コンサート情報
2022年10月18日(火) 13:30(12:45開場)
内容
波多野睦美(歌)、高橋悠治(作曲・ピアノ)、栃尾克樹(バリトンサクソフォーン)による音楽ユニット。中世、バロックの音楽、高橋悠治作品など、ジャンル、時代を越えた独自のプログラムで2012年から活動。
これまでに「風ぐるま」「風ぐるま2~鳥のカタコト、島のコトカタ」の2枚のCDを発表。
「ことばと音、音と音楽、音・音楽とイメージのゆらぎや乖離が明滅するさまざまを体感する場、メディアとして聴きたい。こういううたもあるんだ、ありうるんだ。」(小沼純一/「一個人」)
演奏曲目、全曲決定!
バロック、現代音楽、高橋悠治作品と、幅広い音楽をトリオ、デュオ、ソロで色彩豊かにおおくりします。
詩人・森崎和江の詩集から高橋が詩を選び波多野のために書き下ろした「旅だちながら」や、作曲家で詩人のアイヴァー・ガーニーの詩に高橋が作曲した「バッハと歩哨」、高橋が2009年に作曲した「エンバース(残火)」は栃尾克樹のソロ演奏で。さらにバロック時代の作曲家マラン・マレの実体験から生まれたという痛々しい曲も。3人のこだわりが詰まった作品の数々をお楽しみください。
J.Ph.ラモー:コンセール第5番よりフーガ〈trio〉
H .パーセル:ほら夜がやってくる〈trio〉
A.ピアソラ:オブリビオン〈trio〉
A.ピアソラ:アディオス・ノニーノ〈サックス+ピアノ〉
P .ヒンデミット/詩・E.ライナッハー:死せる屍〈歌+サックス〉
高橋悠治/詩・森崎和江:旅だちながら〈歌+ピアノ〉
マラン・マレ:膀胱結石手術図〈trio〉
高橋悠治/詩・I.ガーニー:バッハと歩哨 〈歌+ピアノ〉
J.S.バッハ:プレリュードとフーガ BWV851 ニ短調 (平均律クラヴィーア曲集 第1巻6番)〈ピアノソロ〉
高橋悠治:エンバース(残火)〈サックスソロ〉
高橋悠治/詩・辻征夫:六番の御掟について〈trio〉●イベント開催時のチェックリストはこちら
チケット価格
¥5,000(指定・税込)
公演に関するお問い合わせ
朝日ホール・チケットセンター 03-3267-9990(日・祝除く10:00~18:00)
波多野睦美(はたのむつみ) メゾソプラノ
英国ロンドンのトリニティ音楽大学声楽専攻科修了。シェイクスピア時代のリュートソングでデビューし、歌曲を中心にレパートリー、活躍の場を広げる。またバッハ「マタイ受難曲」、ヘンデル「メサイア」などの宗教作品、オラトリオのソリストとして鈴木雅明、寺神戸亮指揮のバロックオーケストラ等と共演。
バロックオペラにおいては深い表現力で注目される。間宮芳生、高橋悠治、権代敦彦ら現代の作品を作曲家から厚い信頼を得て演奏。
CDは古楽器との共演による作品の他、高橋悠治(作曲/ピアノ)とのソングブック「ねむれない夜」、シューベルト「冬の旅」、栃尾克樹とのトリオによる「風ぐるま」、大萩康司(ギター)との「プラテーロとわたし」他多数。今年7月に北村聡(バンドネオン)との新作を発表。
「名曲アルバム」「BSクラシック倶楽部」「題名のない音楽会」等に出演。
高橋悠治(たかはしゆうじ) 作曲・ピアノ
1960年草月アートセンター
1974-76年季刊誌「トランソニック」
1978-85年「水牛楽団」「月刊・水牛通信」
以来は作曲・演奏・即興で少数の協力者と活動を続ける
著書:「高橋悠治/コレクション1970年代」(平凡社)
「音の静寂静寂の音」(平凡社)
「きっかけの音楽」「カフカノート」(みすず書房)
栃尾克樹(とちおかつき) バリトンサクソフォーン
喜田賦、阪口新、冨岡和男の各氏にサクソフォーンを師事
1986年、東京藝術大学卒業、同年民音コンクール「室内楽」一位
現在までにソロアルバム6枚をリリース、最新作「冬の旅」(ピアノは高橋悠治)で2020年 第58回レコード・アカデミー賞・吹奏楽/管・打楽器特別部門賞
高橋悠治、波多野睦美とともにトリオ「風ぐるま」として活動、2枚のCDがある
また「アルモ・サクソフォーン・クァルテット」で7枚、ジャンルを越えたアンサンブル「カラーズ」で3枚、等のCDを発表
東京佼成ウインドオーケストラ団員、武蔵野音楽大学准教授、聖徳大学非常勤講師