浜離宮朝日ホール
〒104-8011
東京都中央区築地5-3-2
Tel.03-5541-8710

2014年12月9日(火) 19:00
浜離宮朝日ホール

主催:朝日新聞社

ミロシュ ギター・リサイタル

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出演者

ミロシュ(ギター)

ミロシュ
(C)DG Margaret Malandruccolo

内容

モンテネグロ出身のミロシュは、2011年、名門ドイツ・グラモフォンからリリースした「ミロシュ・デビュー!~地中海の情熱」がイギリスのクラシック・チャートにおいて22週連続第1位となるなど、人気と実力を兼ね備えた大型ギタリスト。情熱的かつ端正に、スペインの魂を奏でます。

ソル:グラン・ソロ Op.14
ジェラール:幻想曲
グラナドス:スペイン舞曲集op.37より第2番《オリエンタル》
J.S.バッハ:無伴奏パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004より シャコンヌ
ファリャ(マイケル・レヴィン編):三角帽子より 《粉屋の踊り》
ファリャ:クロード・ドビュッシーの墓碑銘のための賛歌
ファリャ(マイケル・レヴィン編):スペイン舞曲 第1番
ロドリーゴ:祈りと踊り(ファリャをたたえて)
ドメニコーニ:コユンババ

チケット価格

全席指定6,000円(税込)

お問い合わせ

朝日ホール・チケットセンター(日・祝除く10:00~18:00)
Tel:03-3267-9990

ミロシュに聞く、8つの質問 / プロフィール

■今回の日本ツアーのプログラムの構成についてお聞かせください。

今回のプログラムは、特にスペイン音楽に重きを置いています。その中で、ロドリーゴとファリャが柱になっています。また、バッハのシャコンヌさえも、実はスペインの要素が入っています。バッハの作品は演奏するたびに新たな発見があり、私にとってはひとつのチャレンジなのです。洗練された日本の皆さんにこれらの素晴らしい作品をお届け出来ることを、心から楽しみにしています。


■聴衆にとって珍しい作品は?またその魅力を教えてください。

ロドリーゴの『祈りと踊り』は有名な作品ですが、あまり頻繁に演奏されていません。 ソロのレパートリーとしてもっと重要なひとつで、今回一番演奏するのを楽しみにしている曲でもあります。ギターでできることを全て表現できる、とても音楽的に深い作品です。技術的にもチャレンジです。 ファリャとグラナドスも、今回演奏する曲はソロギターとしては珍しいです。本当はオーケストラ、もしくはピアノ作品ですから。聴衆の皆様にも楽しんで頂けると思います。


■演奏に際して心がけていることは何ですか?

私はホールの中のエネルギーに対して非常に敏感です。このエネルギーは、音楽にも直接的に影響しますので。だからこそ、コンサートで演奏するのが大好きです。何度も演奏した曲が、毎回違うように感じます。


■日本を訪れる際に楽しみにしていることは何ですか?また、これから日本でトライしてみたいことはありますか?

動物が好きなのですが、旅行が多く飼うことができません。猫カフェというものがあると聞いたので、是非行ってみたいです。京都にある金閣寺にも行ってみたいですね。


■ミュージックビデオでのミロシュさんはクールでワイルドな印象ですが、自分で分析すると、ご自身はどのようなキャラクターだと思いますか?

自身では、とても情熱的で、感情的な性格だと思います。この性格は、仕事のためにはできるだけ自制するように心がけています。心と脳の戦いです。(笑)


■今後の活動について、やりたいこと、興味のあることはありますか?

過去3年間は、スペインや南アメリカのレパートリーを多く演奏してきました。これらのレパートリーはギターの核、本質となるもので、大好きな作品がたくさんあります。今後1年半は世界中で協奏曲を演奏します。これだけの回数を短期間で演奏することはギター奏者にとっては珍しいことですし、とても楽しみにしています。 その後は、また違う方向に進みたいと考えています。まだ譜面になっていない作品もたくさんありますし、また現代の若い作曲家ともコラボレーションしてみたいです。


■最も好きな作曲家は誰ですか?またその理由も教えてください。

1人を選ぶのは本当に難しいですが、もし選ばなければならないとしたら、バッハです。 彼は西洋音楽の原点となる存在だと思っています。音楽は複雑で特別で毎回演奏する度に新たな発見があります。チャレンジです。


■日本の印象はいかがでしょうか?

自分が住んでいるところは全く異なる魔法の場所です。クラシック音楽への理解が深く、反応も熱いので、来るたびにインスピレーションを受けます。最も洗練された、そして最も魅力的な聴衆の方々がいらっしゃいます。

【プロフィール】
今クラシック界で最も話題の一人であるミロシュは、2011年にリリースされたデビューアルバム『ミロシュ・デビュー!~地中海の情熱』でセンセーションを巻き起こした。わずか数ヶ月で世界中でクラシック部門のチャート1位を獲得、莫大な枚数の売り上げを記録し、グラモフォン・アワードの「ヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。
 名門ドイツ・グラモフォンの専属録音アーティストであり、2012年にセカンドアルバム『ラティーノ』をリリースし、クラシック・ブリット・アワードとエコー・クラシック賞を受賞した。「ずば抜けた音楽的感性とテクニックに恵まれており、音楽を知性と独自のテイストで歌い上げることのできるギタリストである」(グラモフォン誌)、「この新たなラテン・アメリカン・プログラムは、傑出した技巧、体がほてるほどの官能、そして完璧な美しさが際立った作品である」(デイリー・テレグラフ紙)等、各所で絶賛された。このアルバムの大成功を受け、30分間の新たなトラックを追加した『ラティーノ・ゴールド』(邦題『ミロシュ~ラテンの哀愁』)を再リリースしたほか、ミロシュのドキュメンタリーを収めたDVD『ハートストリングス』をリリースし、各国のテレビ局にて放映された。
 最新のCDは、ドイツ・グラモフォン/マーキュリー・クラシックスより、『アランフエス協奏曲』(邦題『アランフエス協奏曲/アルハンブラの想い出』)がリリースされている。ロドリーゴのアランフエス協奏曲と、ある貴紳のための幻想曲などが収録されており、ヤニック・ネゼ=セガン指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団との共演である。
 2012/13シーズンは世界中でコンサート・ツアーを行い、多くが売切れとなったことで、その人気が不動のものとなった。ロイヤル・アルバート・ホールでのリサイタルも大盛況のうちに終演し、「ミロシュにこれだけ多くのファンがいるのは、クラシックのコアな面とポピュラーな面の双方をうまく取り入れる才能があるからだ」(ウェスト・オーストラリアン紙)、「いくら評しても、このドラマティックかつ完璧なコンサートの一夜を語り尽くすことはできない。ギター界のスターが今、ここに誕生した。ミロシュ・マジックは、彼をマジシャンにしただけではなく、真摯で完全なる音楽家を創り上げたのである」(インディペンデント紙)と絶賛された。
 このほか、BBCプロムス、アムステルダムのコンセルトヘボウ、チューリッヒのトーンハレでのリサイタル・デビュー、フィラデルフィア管弦楽団、アトランタ交響楽団、NHK交響楽団、香港フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団、インディアナポリス交響楽団との初共演を果たした。
 伝統的なコンサートホールでの活動以外でも大成功を収めており、ニューヨークのル・ポアソン・ルージュやロンドンのカムデン・ラウンドハウスでのiTunesフェスティバル、またロンドン、ベルリン、アムステルダム、マドリード、ニューヨーク、ソウルで開催されたドイツ・グラモフォンのイエロー・ラウンジ・クラブ・ナイトに出演し、いずれも盛況を博した。
 2013/14シーズンは、ヨーロッパ、アメリカ、中東でのリサイタルや、イギリスのチェルトナム、アメリカのラヴィニア、スイスのグスタード、ドイツのラインガウとメクレンベルク・フォアポンメルンなどの主要な音楽祭にも出演する。
 ミロシュは1983年モンテネグロに生まれ、バルカン半島の内戦(ユーゴスラビア紛争)のさなかに育つ。8歳でギターを始め、間もなく国内で注目を集めるようになり、17歳でロンドンの英国王立音楽院への奨学金を得て入学し、以後ロンドンに在住。現在では「メイヤー・オブ・ロンドン・ファンド・フォー・ヤング・ミュージシャン」および「アワード・フォー・ヤング・ミュージシャン」というチャリティー基金の会員となり、才能ある若い音楽家を支援する立場に回っている。
使用楽器は、ダダリオのJ46の弦と、グレッグ・スモールマンの2007年製ギター(ポール&ジェニー・ギルハムから貸与)。

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