デイヴィッド・ラッセル（ギター）　David Russel, Guitar

ロンドンの王立音楽院に在学中、ジュリアン・ブリーム・ギター賞を2年連続で受賞。その後アンドレス・セゴビア国際コンクール、ホセ・ラミレス国際コンクール、そしてスペインのフランシスコ・タレガ国際コンクールなど幾多もの著名コンクールで優勝を果たしている。卓越した音楽性、インスピレーションに満ちた演奏は世界的に広く知られ、聴衆や批評家たちから最高の賛辞を得てきた。特筆すべき才能、そして長年の功績をたたえ、1997年にはロンドン王立音楽院のフェローに任命された。2003年5月には、幼少のころ育った街、スペインのミノルカ島のアス・ミグジョルン・グランより“街の養子”という大きな名誉を与えられる。ラッセルにちなんだ「デイヴィッド・ラッセル大通り」も作られた。2003年11月にはバレアレス音楽院より名誉勲章を授与された。ラッセルが現在住むスペインのニグランは、ラッセルのグラミー賞受賞を受け感動的な式典を開催、街の銀メダルが授与された。2009年にはスペインで最も古いギター協会「Amigos de la Guitarra」の名誉会員にも選ばれている。これまでにテラークから17枚のCDをリリース。ニューヨーク・タイムズ紙はラッセルの演奏を「単なるみばえだけではない、音楽的価値を重視するアプローチを外れることはなく、その熟達振りは明らかだった。ラッセルの並外れた才能は、リサイタルの最初から最後まで発揮されていた」と評し、ロンドンでラッセルの演奏を聴いたアンドレス・セゴビアは「あなたの音楽性と、ギターのテクニックに敬意を表す」と書いた。グラミー賞の最優秀器楽ソリスト賞を受賞（2004年のアルバム『ラテン・アメリカの風』）。2014年、アリゾナ大学より名誉音楽博士号を授与され、2018年にはアメリカギター財団の殿堂入りを果たした。