浜離宮朝日ホール|朝日ホール通信

1992年オープンの室内楽専用ホール。特にピアノや繊細なアンサンブルの音色を際立たせる設計でその響きは世界でも最高の評価を受けています。


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2025年度主催公演年間ラインナップテーマ別に注目公演をチェックますます多彩に浜離宮ランチタイムコンサート2024年1月で20周年を迎えた『浜離宮ランチタイムコンサート』。平日の昼間、トークをまじえた演奏で旬の音楽家とじっくり向き合える90分の看板シリーズがますます多彩にパワーアップしている。4月は外山啓介(ピアノ)によるドビュッシーやベートーヴェン、5月は堀米ゆず子(ヴァイオリン)によるモーツァルトやバルトークと、着実に音楽を深めている名手の「今」を聴くことができる。6月は彌勒忠史(カウンターテナー)&志野文音(ギター)による日本の歌曲、7月は上野通明(チェロ)&北村朋幹(ピアノ)と、個性豊かな才能同士のデュオが続く。毎年クリスマス・シーズンにも登場するきりく・ハンドベルアンサンブルは、真夏の8月に何を聴かせてくれるだろう。そして9月は室内楽ファンからもっとも熱い注目を集める葵トリオ(ピアノ三重奏)、10月はスタープレイヤーが揃うトルヴェール・クヮルテット(サクソフォン四重奏)。11月は藤原真理(チェロ)、12月は篠崎史紀(ヴァイオリン)による円熟の演奏を。2026年は1月の荒木奏美(オーボエ)、2月の原田英代(ピアノ)、3月の種谷典子(ソプラノ)、いずれも各分野の第一線を走る音楽家だけに聴き逃せない。©masatoshiyamashiro葵トリオ©AtsuyaIwashita藤原真理©STUDIOKUMU種谷典子ピアニストにじっくり向き合える場所これまでに数えきれないほど多くのピアノ・リサイタルが開催されてきた浜離宮朝日ホール。ここで忘れられない名演に出会った方も多いことだろう。今年度も新進気鋭の若手から充実のときを刻むベテランまで、色とりどりのピアニストたちが登場する。4月はルーカス・ゲニューシャスがラフマニノフのピアノ・ソナタ第1番のオリジナル版を日本初演、5月は福間洸太朗がアルベニスの「イベリア」を全曲演奏と、滅多に聴くことができないプログラムが続く。6月と12月には20年以上にわたり浜離宮朝日ホールでリサイタルを続けてきた田部京子による「SHINKA―〈進化×深化×新化〉」。7月は2022年のロン・ティボー国際コンクールの覇者、イ・ヒョクが登場。同じく7月には、2021年のショパン国際ピアノコンクールの最年少ファイナリスト、エヴァ・ゲヴォルギヤンが浜離宮朝日ホールで3回目となるリサイタルを開催する。また、7月にパスカル・ロジェ、9月にアンヌ・ケフェレック、10月にアブデル・ラーマン・エル=バシャと世界の巨匠も次々来日。至高のピアニズムを味わいたい。©CarolineDoutreアンヌ・ケフェレック©ChloeKritharasアブデル・ラーマン・エル=バシャ4


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