浜離宮朝日ホール|朝日ホール通信

1992年オープンの室内楽専用ホール。特にピアノや繊細なアンサンブルの音色を際立たせる設計でその響きは世界でも最高の評価を受けています。


>> P.2

スーアン・チャイ(フォルテピアノ)ベートーヴェンヴァイオリン・ソナタ全曲佐藤俊介(ヴァイオリン)©MarcoBorggreve2日間、3回のコンサートで描き出される音楽と歴史のドラマヴァイオリニストにとって最も大事な作品群と言えるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ。その全曲を2日間、3公演で弾き切る連続コンサートがこの10月に開催される。それに挑むのは、浜離宮朝日ホールで数々の印象的なコンサートを展開してきた佐藤俊介とスーアン・チャイのデュオである。ふたりにこのコンサートに向けた抱負を伺った。フォルテピアノは1830年製のローゼンベルガー――ベートーヴェンの傑作10曲を一気に演奏するというのはかなり大変なことだと思いますが。佐藤実はベートーヴェンのソナタ全曲を1日で一気に弾くというコンサートはこれまでも体験しています。今回は2日間で3回に分けて頂けたので、そこまで大変ではないかも?と感じています。――ピアニストにとってはどうでしょう?チャイもちろんベートーヴェンを弾くということは大仕事ですが、実際の演奏よりもリハーサルの時間をたくさん取らなければいけないことの方が大変かもしれません。佐藤コンサートでは聴衆の方々の熱気がすごくあって、それに我々も励まされて演奏を最後まで集中してできたという経験もしました。2


<< | < | > | >>