浜離宮朝日ホール|朝日ホール通信

1992年オープンの室内楽専用ホール。特にピアノや繊細なアンサンブルの音色を際立たせる設計でその響きは世界でも最高の評価を受けています。


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新世代による室内楽室内楽というと以前は、どちらかというと玄人好みの渋いジャンルだったが、今は違う。若い奏者が仲間たちと自由に感性を発揮し合う刺激に満ちた場となり、同世代のファンも集っている。浜離宮朝日ホールでも、さまざまな編成によるフレッシュな公演が数多く予定されている。気の合う仲間とのアンサンブル7月には、スイスの気鋭ピアニスト、オリヴァー・シュニーダーとチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団の首席奏者からなるピアノ・トリオ、オリヴァー・シュニーダー・トリオ(14P)が来日。神尾真由子が「withFriends」(11P)8月には、ヴァイオリニストのと題して、学生時代からの仲間たちと親密な弦楽五重奏を披露する。弦楽合奏では、10月の浜離宮アフタヌーンコンサートに登場する石田組も要チェック。神奈川フィルのソロ・コンサートマスターを務める石田泰尚のもとに、国内のプロ・オーケストラなどで活躍する凄腕たちが集結する弦楽八重奏は、熱いステージを繰り広げてくれることだろう。ランチタイムも必聴石田組©T.Tairadateトリオ・アコード浜離宮ランチタイムコンサートでも、1公演約90分ながらアンサンブルの妙を存分に楽しむことができる。10月のトリオ・アコード東京藝術大学の同級生だった白井圭(ヴァイオリン)、門脇大樹(チェロ)、津田裕也(ピアノ)によって結成されたピアノ・トリオ。12月には三浦友理枝(ピアノ)、金子平(クラリネット)、上野由恵(フルート)、福士マリ子(ファゴット)、福川伸陽(ホルン)、荒絵理子(オーボエ)からなる東京六人組も登場する。は、ヴァイオリンとピアノのデュオでは、11月のキム・ボムソリ&福間洸太朗、2022年2月の辻彩奈&レミ・ジュニエのリサイタルが楽しみだ。ソリストとして活躍するふたりの演奏家が出会い、意気投合してひとつの音楽を作り上げるまでには、どんなドラマがあったのか。そのストーリーを音楽から感じ取りたい。東京六人組©HaraldHoffmann©MasaakiHiragaキム・ボムソリ福間洸太朗©MakotoKamiya©Jean-BaptisteMillot辻彩奈レミ・ジュニエ6


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