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藤原道山25thAnniversaryConcert「邂」尺八とピアノのデュオで贈るジャンルを超えた邂逅の軌跡稀代の尺八演奏家、藤原道山がCDデビュー25周年記念コンサート「邂」を開催する。編成は尺八とピアノのデュオ。オリジナルとカヴァー、2本柱のプログラムを予定している。楽曲の作編曲者は、一ノ瀬響や藤原麻紀、国府弘子、加藤昌則ら道山が信頼を置く音楽家たちだ。「今回は、僕や尺八のことをよく知っている人に書いていただきたくて、今までご一緒した経験のあるミュージシャンにお願いしました。一ノ瀬くんや藤原さん、加藤くんは大学の同級生でもあります。僕の同期には活躍している音楽家が多くて、仕事の現場で会うと今でも学生時いているのか』という疑問が常にあります。次の世代にど代に戻った気持ちになります」うやって自分の経験を届けるか、自分の感覚と実際に起「邂」というタイトルが表わすとおり、25周年のテーきていることが一致しているのか、研究していきたいでマは出会いだという。尺八との出会いはもちろん、さまざすね」まな人や楽器、ジャンルを超えた邂逅が今の自分を作っ第一線の尺八演奏家として、あらゆる世界と交差しなていると語る道山。とりわけ、ピアノとのデュオには思いがら駆け抜けてきた25年間。今、なにを思うのか、あら入れがあるようだ。ためて道山に訊ねた。「デュオは対話しやすく、密度の濃い音楽作りができ「この歳になってようやく、今までやってきたことが整るので、しっくりきています。ピアノとのアンサンブルは、理されて、自分の方向性も見えてきました。周年記念は、中学生くらいのころから親しんでいましたし、自分の音普段気づかない積み重ねや、忘れていた出来事を振り楽のベースになっているのかもしれません。今回の楽曲返るチャンスでもあります。これまでの出会いが、これかが、尺八とピアノのレパートリーとして、新たなスタンダーらどんな出会いに導いてくれるのか、とても楽しみです」ドになってくれたら嬉しいです」准教授に就任した東京藝術大学でも、若い学生たちとの交流、そして科学分野という、新たな世界との繋がりが生まれているようだ。「今、藝大は東京科学大学と提携して、演奏家の身体や動きを科学的に分析しています。僕自身、講師として『本当にこの教え方でいいのか』『この言葉で本当に届8取材・文/加藤綾子(音楽ライター/ヴァイオリニスト)藤原道山(尺八)25thAnniversaryConcert「邂」6/21(土)14:00¥6,0003/29(土)発売共演:Keiko(ピアノ)問ディーオー03-6206-0852