浜離宮朝日ホール|朝日ホール通信

1992年オープンの室内楽専用ホール。特にピアノや繊細なアンサンブルの音色を際立たせる設計でその響きは世界でも最高の評価を受けています。


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©JamesBort人を惹きつけてやまない繊細さと独創性とある種の官能性フランスには、魅力のある実力派ピアニストが数多く存在する。フランス人に聞くと、「1本の木を揺らすと、200人のピアニストが落ちてくる、といわれるくらいだよ。だから生き延びていくのは大変なんだ」と真顔で語り、ウインクする。そんなフランスのピアノ界で、長年にわたり、ユニークな存在として注目されているのがダヴィッド・フレイである。彼はJ.S.バッハから近現代作品まで幅広いレパートリーを誇り、ヨーロッパのピアノ好きの人々の心をとらえてやまない。4歳でピアノを始め、パリ国立高等音楽院できびしいレッスンをすることで知られるジャック・ルヴィエに師事した。国際コンクールには2度参加し、そのひとつが2003年の第5回浜松国際ピアノコンクールで奨励賞を受賞している。翌年、モントリオール国際音楽コンクールで第2位とカナダ作品の最優秀賞を受賞した。「私は子どものころからすごくませていて、両親にとってはとても扱いにくい子だったようです。ピアノは指で弾くものではなく頭で弾くものだと思っていました4ユニークで心が高揚するプログラム聴き手の心奥に語りかける冒険の旅へダヴィッド・フレイピアノ・リサイタル


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