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そんなダン・タイ・ソンが「35年にわたる教師人生のなかで出会った、もっとも才能ある生徒のひとり」と称賛する2008年生まれのソフィア・リュウにも要注目。11月のリサイタルはピアノ・ファンの間で大きな話題を呼ぶに違いない。また、若手では2023年から毎年リサイタルを開催しているエヴァ・ゲヴォルギヤンが、8月に浜離宮朝日ホールに帰ってくる。そのほか、5月にジャン=マルク・ルイサダ、7月にピエール=ロラン・エマール、10月にアレクサンドル・タロー、11月にミシェル・ダルベルトと、フランスの名匠によるリサイタルが続く。ピアノという楽器を超越して、芸術を愛することの喜びを感じさせてくれることだろう。©FrancesMarshallソフィア・リュウエヴァ・ゲヴォルギヤン©MarcoBorggreveピエール=ロラン・エマール©MarcoBorggreveアレクサンドル・タロー躍進する日本の室内楽アンサンブル日本の若い音楽家たちの間で、これまでになく室内楽への熱が高まっている。バンドを組むような感覚で気の合う仲間とアンサンブルを結成し、国際コンクールでの受賞や音楽祭への出演などで実績を積み、国際的な舞台へと進出していく。そんな理想を地で行くのが、第67回ミュンヘン国際音楽コンクールのピアノ三重奏部門で日本人団体として初の優勝を果たした葵トリオだ。チケットが即完売してしまうほどの人気を誇るピアノ・トリオが、4月の浜離宮ランチタイムコンサートと、12月の単独公演の2回にわたって登場してくれるのは嬉しい限り。また、荒井里桜(ヴァイオリン)、石原悠企(ヴァイオリン)、湯浅江美子(ヴィオラ)、水野優也(チェロ)という名手たちが新たに結成したアルヴェン・カルテットによる、4月のデビュー・コンサートにもご注目いただきたい(詳しくは、P9参照)。Bunkamuraオーチャードホールとの共同企画による『室内楽フェスティバルAGIO』も4回目を迎える。宮田大と横溝耕一が中心となり、ソリストやオーケストラ・プレイヤーといった区別なく、日本のクラシック界を牽引する同世代の音楽家に声をかけて企画する室内楽の祭典。11月に3日間が予定されており、日本の室内楽シーンの発信地としての存在感をより強めている。©松尾淳一郎葵トリオ©K.Miura室内楽フェスティバルAGIO浜離宮無伴奏シリーズ無伴奏のリサイタルをじっくり味わうことができるのも浜離宮朝日ホールならでは。『浜離宮無伴奏シリーズ』では、7月に周防亮介の無伴奏ヴァイオリン・リサイタル(プログラムはイザイの無伴奏ソナタ全曲)、9月に上野通明の無伴奏チェロ・リサイタル、2027年3月に神尾真由子の無伴奏ヴァイオリン・リサイタル(プログラムはJ.S.バッハの無伴奏ソナタ全曲)が予定されている。以上、ここではほんの一部しかご紹介できなかったが、年間ラインナップをくまなくチェックして、皆さんそれぞれの「必聴公演」を見つけていただきたい。©MakotoKamiya神尾真由子文/原典子(音楽ジャーナリスト)5